酒が好きな労働者の心身の訴え
就労している酒が好きな労働者の心身の訴えを検討した. <対象と方法>対象は労働者1,531名である. 調査票はKAST, TMI等で構成され, 匿名の調査とした. <結果>1)回収率:1,214名(有効回収率79.3%)から回答を得た. そのうち習慣飲酒者534名(100%)の中で健常飲酒者は463名(86.7%), 問題飲酒者は19名(3.6%), 重篤問題飲酒者は52名(9.7%)であった. 2)心身の訴え:TMIの各項目についての検討では, 特に重篤問題飲酒者で有意の傾向と有意差の認められたものについて検討した. 自律神経症状調査の中で心臓脈管系では10項目中2項...
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| Published in | こころの健康 Vol. 18; no. 1; p. 85 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本精神衛生学会
10.06.2003
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0912-6945 |
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| Summary: | 就労している酒が好きな労働者の心身の訴えを検討した. <対象と方法>対象は労働者1,531名である. 調査票はKAST, TMI等で構成され, 匿名の調査とした. <結果>1)回収率:1,214名(有効回収率79.3%)から回答を得た. そのうち習慣飲酒者534名(100%)の中で健常飲酒者は463名(86.7%), 問題飲酒者は19名(3.6%), 重篤問題飲酒者は52名(9.7%)であった. 2)心身の訴え:TMIの各項目についての検討では, 特に重篤問題飲酒者で有意の傾向と有意差の認められたものについて検討した. 自律神経症状調査の中で心臓脈管系では10項目中2項目, 消化器系では8項目中6項目, 疲労感では6項目中2項目, 怒りでは9項目中3項目, 緊張では9項目中6項目であった. <考察>重篤問題飲酒者では消化器系の異常や抑うつや緊張を訴える人が多かった. |
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| ISSN: | 0912-6945 |