妊産婦の抗E抗体の頻度と抗E抗体がE陽性児に及ぼす影響

日本人のRh式血液型不規則抗体の中, 抗E抗体はもっとも頻度が高く, eeの人が10単位以上の輸血をうけた場合の抗E抗体感作は約6%におこなわれている. 今回E不適合妊娠における抗E抗体産生の頻度と母の抗E抗体がE陽性児におよぼす影響を調査したので報告する. 対象ならびに方法:1)1976年4月~1982年3月(調査期間(1))における妊娠7ヵ月以上の分娩6,751例(初産婦3,354例, 経産婦3,397例)について, 母血清中の不規則抗体を検査した(検査法は第28回本学会演題14に同じ). 2)1981年7月~1982年4月(調査期間(2))の妊娠7ヵ月以上の分娩818例(初産婦399例,...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 28; no. 6; pp. 558 - 560
Main Authors 浮田昌彦, 山田紀子, 前田哲治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.12.1982
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ISSN0546-1448

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Summary:日本人のRh式血液型不規則抗体の中, 抗E抗体はもっとも頻度が高く, eeの人が10単位以上の輸血をうけた場合の抗E抗体感作は約6%におこなわれている. 今回E不適合妊娠における抗E抗体産生の頻度と母の抗E抗体がE陽性児におよぼす影響を調査したので報告する. 対象ならびに方法:1)1976年4月~1982年3月(調査期間(1))における妊娠7ヵ月以上の分娩6,751例(初産婦3,354例, 経産婦3,397例)について, 母血清中の不規則抗体を検査した(検査法は第28回本学会演題14に同じ). 2)1981年7月~1982年4月(調査期間(2))の妊娠7ヵ月以上の分娩818例(初産婦399例, 経産婦419例)について母と児のE抗原を検査して, E(-)の母がE(+)の児を生む頻度, すなわち, E不適合妊娠の頻度を調査した.
ISSN:0546-1448