コロナ禍において大学生のソーシャルサポートは何と関連するのか? - 2020年11月の調査から

「問題と目的」2020年1月から新型コロナウイルス感染症が拡大し, 私たちの生活に大きな変化がもたらされている. 中でも, 大学生の生活には大きな変化が生じた. 文科省(2021)によると, 大学生回答者の6割が「令和2年度の後期の授業はほとんどまたは全てオンライン授業だった」と回答していた. 緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置が度々発出され, 対面での交流が難しい状況が現在まで続いており, コロナ禍による一部の大学生の孤立が問題視されている. こうした中で, 他者との交流の方法として, ビデオ通話など様々なコミュニケーション方法が選択された. また, このような状況下ではソーシャルサポート(以...

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Published in応用心理学研究 Vol. 48; no. 1; pp. 36 - 37
Main Authors 上田仁, 松浦均
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本応用心理学会 31.07.2022
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ISSN0387-4605

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Summary:「問題と目的」2020年1月から新型コロナウイルス感染症が拡大し, 私たちの生活に大きな変化がもたらされている. 中でも, 大学生の生活には大きな変化が生じた. 文科省(2021)によると, 大学生回答者の6割が「令和2年度の後期の授業はほとんどまたは全てオンライン授業だった」と回答していた. 緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置が度々発出され, 対面での交流が難しい状況が現在まで続いており, コロナ禍による一部の大学生の孤立が問題視されている. こうした中で, 他者との交流の方法として, ビデオ通話など様々なコミュニケーション方法が選択された. また, このような状況下ではソーシャルサポート(以下SSと表記)が大学生の孤独感の低減につながることが期待される. コロナ禍前からSSはストレス低減につながることが示されており(嶋, 1992など), コロナ禍でもその有効性が示されている(Xu, Ou, Luo, Wang, Chang, Novak, Shen, Zheng, Wang, 2020など).
ISSN:0387-4605