飲酒とγ-GTP異常値者の状況
定期健康診断でγ-GTP異常値を示した労働者について, 飲酒状況やストレス点数などの調査を行った. 対象は労働者1,991名である. 調査は自記式・匿名とし, 郵送法によって回収した. [結果] (1)回収率及びγ-GTP異常値者:有効回答は1610名(有効回収率80.9%)であった. 男性548名, 女性1,060名のなかで, γ-GTPの異常値を示したのは各364名, 20名であった. そのなかで「酒をよく飲む」と答えたのは, 男性57名, 女性7名であった. (2)飲酒状況調査:男性では「仲間と飲む」「一人で飲む」との回答が多かった. 女性では「一人で飲む」との回答が多かった. (3)K...
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| Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 40; no. 5; p. 232 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本産業衛生学会
20.09.1998
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| ISSN | 1341-0725 |
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| Summary: | 定期健康診断でγ-GTP異常値を示した労働者について, 飲酒状況やストレス点数などの調査を行った. 対象は労働者1,991名である. 調査は自記式・匿名とし, 郵送法によって回収した. [結果] (1)回収率及びγ-GTP異常値者:有効回答は1610名(有効回収率80.9%)であった. 男性548名, 女性1,060名のなかで, γ-GTPの異常値を示したのは各364名, 20名であった. そのなかで「酒をよく飲む」と答えたのは, 男性57名, 女性7名であった. (2)飲酒状況調査:男性では「仲間と飲む」「一人で飲む」との回答が多かった. 女性では「一人で飲む」との回答が多かった. (3)KASTによる分類:男性では5名が問題飲酒者群, 15名が重篤問題飲酒者群であった. 女性では3名が問題飲酒者群であった. (4)Cox&Mackayのストレス点数:KASTで0.0~1.9点までの人が, ストレス点数は最も低かった. [まとめ] 健康診断の結果でγ-GTP異常値を示した労働者(特に男性労働者)には, 断酒等の教育の必要性が示唆された |
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| ISSN: | 1341-0725 |