anti-PLT・オリビオ・MPHAを用いた頻回輸血患者における抗血小板抗体の測定

目的：血小板抽出抗原をマイクロプレートに固相して供給されるanti-PLT, オリビオ, MPHAを試用する機会を得たので検討した. 対象及び方法：頻回輸血患者27例, ITP患者13例の血清を対象にオリビオ, MPHA法, FCM法で同時測定を行った. 結果：オリビオ, MPHA法による抗血小板抗体陽性者は頻回輸血患者20例(74.1%), ITP患者7例(53.8%)で, FCM法との一致率は82.5%であった. 臨床的に血小板輸血無効状態にある15例中11例(74.1%)で同法による抗血小板抗体陽性であった. 結語：血小板輸血無効状態にある患者における血清中抗血小板抗体スクリーニング検査...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 38; no. 6; p. 878
Main Authors 陶山洋二, 岩田由守, 藤内政子, 古瀬英行, 石倉浩人, 遠藤治郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.12.1992
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ISSN0546-1448

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Summary:目的：血小板抽出抗原をマイクロプレートに固相して供給されるanti-PLT, オリビオ, MPHAを試用する機会を得たので検討した. 対象及び方法：頻回輸血患者27例, ITP患者13例の血清を対象にオリビオ, MPHA法, FCM法で同時測定を行った. 結果：オリビオ, MPHA法による抗血小板抗体陽性者は頻回輸血患者20例(74.1%), ITP患者7例(53.8%)で, FCM法との一致率は82.5%であった. 臨床的に血小板輸血無効状態にある15例中11例(74.1%)で同法による抗血小板抗体陽性であった. 結語：血小板輸血無効状態にある患者における血清中抗血小板抗体スクリーニング検査にanti-PLT, オリビオ, MPHAは有用である.
ISSN:0546-1448