ブシラミンによる薬剤性肺炎の1例

症例は68歳, 女性. 52歳時に慢性関節リウマチ(RA)と診断され, 3年前よりブシラミンを継続. 2001年1月ブシラミン投与を中止したところRA増悪し, 同年3月より再開. 1カ月後より悪寒, 咳嗽, 呼吸困難が出現し, 当科初診. 胸部画像で両側びまん性の遊走性浸潤影と両側胸水を, BALでLy55%と増加を認めた. 抗生剤は無効で, ステロイドパルスに反応不十分であったが, ブシラミン中止により, 症状・画像所見とも改善した. ブシラミンに対するDLSTは陽性であった....

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Published in気管支学 Vol. 23; no. 7; p. 653
Main Authors 禹哲漢, 高橋宏, 吉池保博, 小倉高志, 綿貫祐司, 佐藤雅訓, 宮沢直幹, 掛水信将, 山川泰, 後藤秀人, 小田切繁樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.11.2001
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ISSN0287-2137

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Summary:症例は68歳, 女性. 52歳時に慢性関節リウマチ(RA)と診断され, 3年前よりブシラミンを継続. 2001年1月ブシラミン投与を中止したところRA増悪し, 同年3月より再開. 1カ月後より悪寒, 咳嗽, 呼吸困難が出現し, 当科初診. 胸部画像で両側びまん性の遊走性浸潤影と両側胸水を, BALでLy55%と増加を認めた. 抗生剤は無効で, ステロイドパルスに反応不十分であったが, ブシラミン中止により, 症状・画像所見とも改善した. ブシラミンに対するDLSTは陽性であった.
ISSN:0287-2137