職場における保健指導の行動科学的研究
企業外保健婦として, 企業や従業員本人の情報が少ないなかで行動変容を伴うより効果的な保健指導を行っていくために, 事後保健指導に先立って行う健康調査票の開発に取り組み始めた. 本論は, その端緒の段階である. 調査は, 平成10年6月8日から同年6月30日の間に行った. 某企業関連7事業所の定期健診対象者延1337名中, 定期健診受診者は延1268名であった. その中の要保健指導対象者264名(受診者の20.8%)を対象とした. 郵送にて健康調査票を送付し, 事後保健指導時に201名分回収した(回収率76.1%). 今回は調査項目の中から, 健康に関する価値観, 行動変容に関する特性などの項目...
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| Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 41; no. 2; p. 31 |
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| Main Authors | , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本産業衛生学会
20.03.1999
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| ISSN | 1341-0725 |
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| Summary: | 企業外保健婦として, 企業や従業員本人の情報が少ないなかで行動変容を伴うより効果的な保健指導を行っていくために, 事後保健指導に先立って行う健康調査票の開発に取り組み始めた. 本論は, その端緒の段階である. 調査は, 平成10年6月8日から同年6月30日の間に行った. 某企業関連7事業所の定期健診対象者延1337名中, 定期健診受診者は延1268名であった. その中の要保健指導対象者264名(受診者の20.8%)を対象とした. 郵送にて健康調査票を送付し, 事後保健指導時に201名分回収した(回収率76.1%). 今回は調査項目の中から, 健康に関する価値観, 行動変容に関する特性などの項目について検討した. 結果を, 「病気や健康に関する知識」・「行動変容方法・手段」・「行動変容の動機となるもの」・「行動変容に間接的に影響すると考えられる健康に対する自己イメージ」・「行動変容に関係する価値観」・「行動変容の継続性」・「家族ぐるみの行動変容」等に分類し考察した. そのなかで, 行動変容においてアドバイスや具体的な目標設定の有効性が予測された. |
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| ISSN: | 1341-0725 |