継続保健指導による生活習慣変容の検討について

健康診断の事後指導として, 当社の保健指導基準値に準じて対象者をリストアップし, 保健指導を実施している. 今回, 保健指導導入から4年目を迎えるS事業場において, 平成6年度(初年度)の保健指導対象者131名について, 調査をした. その内, 継続して指導を受けたものと受けていない者について, 9年度までの検査データと生活習慣の変化について面接内容や健診時の問診票より検討した(9年度の面接内容も含んだ). その結果, 9年度の状況は, 対象者67名(51%), 対象外22名(17%), 健診未受診者42名(32%)であった. 次に, 継続保健指導者6名についてみると, 継続して指導を受けてい...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 40; no. 2; p. 58
Main Authors 竹岡和子, 奥田貴子, 上田美代子, 糸井重幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.03.1998
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ISSN1341-0725

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Summary:健康診断の事後指導として, 当社の保健指導基準値に準じて対象者をリストアップし, 保健指導を実施している. 今回, 保健指導導入から4年目を迎えるS事業場において, 平成6年度(初年度)の保健指導対象者131名について, 調査をした. その内, 継続して指導を受けたものと受けていない者について, 9年度までの検査データと生活習慣の変化について面接内容や健診時の問診票より検討した(9年度の面接内容も含んだ). その結果, 9年度の状況は, 対象者67名(51%), 対象外22名(17%), 健診未受診者42名(32%)であった. 次に, 継続保健指導者6名についてみると, 継続して指導を受けていない7名に比べ, 生活習慣が経年的に改善しているケースが多く, それに伴いデータが改善傾向であった. そのため, 今後もできる限り, 継続的なフォローを数多く実施することが必要であると考えられた.
ISSN:1341-0725