血行再建を行った両側性孤立性内腸骨動脈瘤の1例

65歳男性の両側性孤立性内腸骨動脈瘤を経験した. 通常, 内腸骨動脈瘤の手術は内腸骨動脈の血行再建を行わずに内腸骨動脈起始部の血流遮断とか内腸骨動脈瘤縫縮術が行われている. この症例は両側性であり, 両側の動脈結紮により結腸虚血または殿筋虚血を生じる可能性があったため, 一側内腸骨動脈の血行再建を行った. 症例を呈示するとともに内腸骨動脈血行再建術の問題点につき述べる....

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Published in日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 22; no. 5; pp. 430 - 432
Main Authors 脇田, 昇, 志田, 力, 莇, 隆, 顔, 邦男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会 15.09.1993
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ISSN0285-1474
1883-4108
DOI10.4326/jjcvs.22.430

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Summary:65歳男性の両側性孤立性内腸骨動脈瘤を経験した. 通常, 内腸骨動脈瘤の手術は内腸骨動脈の血行再建を行わずに内腸骨動脈起始部の血流遮断とか内腸骨動脈瘤縫縮術が行われている. この症例は両側性であり, 両側の動脈結紮により結腸虚血または殿筋虚血を生じる可能性があったため, 一側内腸骨動脈の血行再建を行った. 症例を呈示するとともに内腸骨動脈血行再建術の問題点につき述べる.
ISSN:0285-1474
1883-4108
DOI:10.4326/jjcvs.22.430