当院医療従事者のB型肝炎検診
医療従事者のB型肝炎の罹患率は高く, 院内感染予防の重要性が指摘されている当院では1975年4月よりB型肝炎定期検診を開始し, 更に1978年8月よりB型肝炎汚染事故対策を加え院内感染予防に努めている. 今回7年間の検診成績をまとめ, 当院でのB型肝炎の疫学的実態と汚染事故対策が感染予防に果たしている役割を検討し報告する. 対象は2回以上の受診をした医師487名, 看護婦1,073名, 臨床検査技師185名で一般事務職303名を対照集団とした. 方法:個人別の観察年数, HBs抗原, 抗体の結果を調査し, HB virus曝露率と初回検診時に抗原・抗体とも陰性者の陽転率を人年%法で比較した....
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| Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 30; no. 1; pp. 71 - 73 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本輸血学会
01.03.1984
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| ISSN | 0546-1448 |
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| Summary: | 医療従事者のB型肝炎の罹患率は高く, 院内感染予防の重要性が指摘されている当院では1975年4月よりB型肝炎定期検診を開始し, 更に1978年8月よりB型肝炎汚染事故対策を加え院内感染予防に努めている. 今回7年間の検診成績をまとめ, 当院でのB型肝炎の疫学的実態と汚染事故対策が感染予防に果たしている役割を検討し報告する. 対象は2回以上の受診をした医師487名, 看護婦1,073名, 臨床検査技師185名で一般事務職303名を対照集団とした. 方法:個人別の観察年数, HBs抗原, 抗体の結果を調査し, HB virus曝露率と初回検診時に抗原・抗体とも陰性者の陽転率を人年%法で比較した. なお人年%は汚染事故対策を本格的に開始した1979年4月を境に観察期間を前期, 後期に分けて比較して事故対策の効果をみた. 有意差はχ^2 検定でおこなった. |
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| ISSN: | 0546-1448 |