ECMOを目的とした外部灌流型膜型人工肺の開発
ECMOへの使用を前提として, 中空糸を用いた血液外部灌流型膜型肺を試作し, In Vitroにてガス交換能検定を行い, 犬を用いた24時間のVAバイパスにてガス交換能, 血液損傷の推移について検討した。ポリプロピレン中空糸を用いた外部灌流型肺は, O2 transfer rate 89ml/min・m2で, VAバイパスにても良好な酸素添加能, 炭酸ガス排出能を示し, 血液損傷は軽微であったが, 微孔質膜であるため, 血清漏出がみとめられECMOへの適用は困難であった。一方, シリコン中空糸を用いた外部灌流型肺は, In VitroでのO2 transfer rateが38ml/min・m2...
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| Published in | 人工臓器 Vol. 15; no. 2; pp. 924 - 927 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本人工臓器学会
15.04.1986
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| ISSN | 0300-0818 1883-6097 |
| DOI | 10.11392/jsao1972.15.924 |
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| Summary: | ECMOへの使用を前提として, 中空糸を用いた血液外部灌流型膜型肺を試作し, In Vitroにてガス交換能検定を行い, 犬を用いた24時間のVAバイパスにてガス交換能, 血液損傷の推移について検討した。ポリプロピレン中空糸を用いた外部灌流型肺は, O2 transfer rate 89ml/min・m2で, VAバイパスにても良好な酸素添加能, 炭酸ガス排出能を示し, 血液損傷は軽微であったが, 微孔質膜であるため, 血清漏出がみとめられECMOへの適用は困難であった。一方, シリコン中空糸を用いた外部灌流型肺は, In VitroでのO2 transfer rateが38ml/min・m2とほぼ満足できる酸素添加能を示し, ECMOに適していることが考えられた。 |
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| ISSN: | 0300-0818 1883-6097 |
| DOI: | 10.11392/jsao1972.15.924 |