Surgical Treatment of Pediatric Medial Epicondyle Fractures

当院における上腕骨内側上顆骨折に対する治療成績を検討した.対象は手術療法を施行した26例を対象で,内訳は男子22例女子4例,平均12.1歳であった.術後観察期間は,平均209日であった.骨折型はWatson-Jones分類でtype I:2例,II:16例,III:1例,IV:7例であった.合併損傷は肘関節脱臼7例,橈骨頚部骨折2例,上腕骨外顆骨折1例認めた.術式は引き寄せ鋼線締結法(TBW)を21例に施行し,観血的整復および鋼線のみの固定(K-wire固定)が5例であった.術後外固定期間は,平均18.4日,抜釘は術後平均125日であった.骨癒合は全例で得られた.最終経過観察時の肘関節可動域は...

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Published inJournal of Japan Elbow Society Vol. 25; no. 2; pp. 24 - 26
Main Authors 森崎 真介, 藤原 浩芳, 小田 良
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Japan Elbow Society 2018
日本肘関節学会
Subjects
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ISSN1349-7324
2434-2262
DOI10.24810/jelbow.25.2_24

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Summary:当院における上腕骨内側上顆骨折に対する治療成績を検討した.対象は手術療法を施行した26例を対象で,内訳は男子22例女子4例,平均12.1歳であった.術後観察期間は,平均209日であった.骨折型はWatson-Jones分類でtype I:2例,II:16例,III:1例,IV:7例であった.合併損傷は肘関節脱臼7例,橈骨頚部骨折2例,上腕骨外顆骨折1例認めた.術式は引き寄せ鋼線締結法(TBW)を21例に施行し,観血的整復および鋼線のみの固定(K-wire固定)が5例であった.術後外固定期間は,平均18.4日,抜釘は術後平均125日であった.骨癒合は全例で得られた.最終経過観察時の肘関節可動域は屈曲134°伸展1.7°だった.肘関節の動揺性はなく,疼痛の持続した症例もなかった.TBW群およびK-wire固定群ともに手術成績は良好であった.
ISSN:1349-7324
2434-2262
DOI:10.24810/jelbow.25.2_24