歯科医療における抗菌薬使用動向と薬剤耐性対策の現状と課題

「緒言」我が国における薬剤耐性 (antimicrobial resistance : 以下AMR) 対策を推進するため, 今後5年間に実施すべき事項をまとめたAMR対策アクションプランが2016年に取りまとめられ, 各医療機関に大きな影響を与えた. 歯科医療においても, 抗菌薬適正使用促進がさらに求められ, 特に経口抗菌薬の使用が問題となっている. 抗菌薬適正使用は薬剤耐性菌感染症の発生を最小限にとどめ, それによる疾病負荷を減らすために極めて重要であることが知られている. 歯科医療における抗菌薬は, 経口第三世代セフェム系, マクロライド系抗菌薬の使用量が多く, AMR対策アクションプラン...

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Published in歯科薬物療法 Vol. 40; no. 1; pp. 9 - 21
Main Authors 内沼, 達弘, 木村, 英晃, 竹野, 敏彦, 上中, 清隆, 花岡, 平司, 山崎, 勇輝, 佐藤, 浩二, 斎藤, 義夫, 鵜飼, 孝子, 岡安, 伸二, 外尾, 典子, 髙橋, 浩子, 岩尾, 一生, 山根, 理恵子, 阿部, 誠治, 飯村, 恵理子, 小松﨑, 康文, 田中, 秀弥
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本歯科薬物療法学会 2021
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ISSN0288-1012
1884-4928
DOI10.11263/jsotp.21.01

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Summary:「緒言」我が国における薬剤耐性 (antimicrobial resistance : 以下AMR) 対策を推進するため, 今後5年間に実施すべき事項をまとめたAMR対策アクションプランが2016年に取りまとめられ, 各医療機関に大きな影響を与えた. 歯科医療においても, 抗菌薬適正使用促進がさらに求められ, 特に経口抗菌薬の使用が問題となっている. 抗菌薬適正使用は薬剤耐性菌感染症の発生を最小限にとどめ, それによる疾病負荷を減らすために極めて重要であることが知られている. 歯科医療における抗菌薬は, 経口第三世代セフェム系, マクロライド系抗菌薬の使用量が多く, AMR対策アクションプランにおいて, これらの抗菌薬の使用量削減が成果指標として設定されている.
ISSN:0288-1012
1884-4928
DOI:10.11263/jsotp.21.01