エンド・オブ・ライフケアニーズと在宅ケアマネジメントの実践

【背景・目的】 介護支援専門員が判断したエンド・オブ・ライフケアニーズと在宅ケアマネジメントの実践状況を明らかにする. 【対象と方法】 対象はA県の現任研修を受講した介護支援専門員のうち, 在宅における終末期事例を受け持ち, 調査の協力が得られた77人とした. 方法は, 終末期の各期別に介護支援専門員が関わったかどうか, また, 各期の利用したサービス, ケアマネジメントニーズの必要性判断や実践の有無等について構成されている質問紙による調査である. 【結 果】 介護支援専門員の事例への関わった割合は小康期, 開始期, 臨死期の順で高く, ニーズの判断や実践の高かった項目は「ケア体制の確立」であ...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 59; no. 4; pp. 337 - 344
Main Authors 島内, 節, 中谷, 久恵, 内田, 陽子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.11.2009
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.59.337

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Summary:【背景・目的】 介護支援専門員が判断したエンド・オブ・ライフケアニーズと在宅ケアマネジメントの実践状況を明らかにする. 【対象と方法】 対象はA県の現任研修を受講した介護支援専門員のうち, 在宅における終末期事例を受け持ち, 調査の協力が得られた77人とした. 方法は, 終末期の各期別に介護支援専門員が関わったかどうか, また, 各期の利用したサービス, ケアマネジメントニーズの必要性判断や実践の有無等について構成されている質問紙による調査である. 【結 果】 介護支援専門員の事例への関わった割合は小康期, 開始期, 臨死期の順で高く, ニーズの判断や実践の高かった項目は「ケア体制の確立」であった. 終末期ケアのマネジメントの困難さについては, かなり困難を感じる者が半数以上を占めた. 【結 語】 これらについての結果は, 介護支援専門員の年齢や経験年数, 資格によって差があり, 今後, ケアマネジメントに対する質向上のための研修及びシステムの構築の必要性が明確になった.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.59.337