難治性慢性疼痛に対する経口トラマドールの有効性について

塩酸トラマドールを長期間有効に使用できた難治性慢性疼痛患者4症例を報告する. 通常の鎮痛療法が, 無効であったか, 副作用や合併症のため使用できなかったため, 塩酸トラマドールを経口投与した. 塩酸トラマドールの経口投与により, 6段階のverbal pain relief score (VPRS) が0~1となり, activities of daily living (ADL) の著明な改善がみられた. 年齢は33~93歳で, 投与継続期間は24~52ヵ月, 最大投与量は50~400mg/日であった. 副作用は, 便秘, 眠気, 投与開始初期の嘔気などであったが, コントロール可能であった...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 29; no. 4; pp. 484 - 488
Main Authors 花田, 真紀, 大村, 昭人, 北原, 雅樹, 河野, 博充, 小島, 圭子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2009
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.29.484

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Summary:塩酸トラマドールを長期間有効に使用できた難治性慢性疼痛患者4症例を報告する. 通常の鎮痛療法が, 無効であったか, 副作用や合併症のため使用できなかったため, 塩酸トラマドールを経口投与した. 塩酸トラマドールの経口投与により, 6段階のverbal pain relief score (VPRS) が0~1となり, activities of daily living (ADL) の著明な改善がみられた. 年齢は33~93歳で, 投与継続期間は24~52ヵ月, 最大投与量は50~400mg/日であった. 副作用は, 便秘, 眠気, 投与開始初期の嘔気などであったが, コントロール可能であった.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.29.484