術中同定困難な肺末梢小型ground-glass opacities (GGO)に対するEBUS-GSおよび気管支ナビゲーションシステムを用いたマーキング法
背景.肺癌の確定診断をつけるために,気管支ナビゲーションシステムを併用したガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)が普及しつつある.目的. EBUS-GSおよび気管支ナビゲーションシステムを用い,術中同定困難であることが想定される肺末梢小型ground-glass opacity (GGO)に対し,術中にマーキングを施行後,肺部分切除を行った.本法の有用性を報告する.対象,方法. 2011年4月より2012年8月までに施行した肺末梢小型GGOの4症例を対象とした. 4例に対し,マーキング後肺部分切除を行った.結果.腫瘍径は14〜19 mm(平均17 mm)で, consolid...
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| Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 36; no. 1; pp. 7 - 11 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2014
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
| Subjects | |
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| ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI | 10.18907/jjsre.36.1_7 |
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| Summary: | 背景.肺癌の確定診断をつけるために,気管支ナビゲーションシステムを併用したガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)が普及しつつある.目的. EBUS-GSおよび気管支ナビゲーションシステムを用い,術中同定困難であることが想定される肺末梢小型ground-glass opacity (GGO)に対し,術中にマーキングを施行後,肺部分切除を行った.本法の有用性を報告する.対象,方法. 2011年4月より2012年8月までに施行した肺末梢小型GGOの4症例を対象とした. 4例に対し,マーキング後肺部分切除を行った.結果.腫瘍径は14〜19 mm(平均17 mm)で, consolidation/GGO比は0〜25%(平均6.3%)であった.切除標本で確認するとコイルは全例で腫瘍内に留置されていた.病理組織では野口分類でtype Aが3例, type Bが1例であった.コイル留置までの所有時間は25〜55分(平均38.8分)であった.手技による合併症は認めなかった.結語.術中同定困難なGGOに対し, EBUS-GSおよび気管支ナビゲーションを用いたマーキング法は,現時点では有用で安全な方法の1つであると考えられる. |
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| ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI: | 10.18907/jjsre.36.1_7 |