極細径気管支鏡で確認できた気管支動脈瘤の1例

背景.喀血症例における微小な気管支動脈瘤の証明は困難である.症例. 50歳の女性.大量喀血したため当院へ入院した.入院時の胸部レントゲン写真では右肺野に浸潤影を認め,胸部CTでは右上葉に浸潤影が,右中・下葉にスリガラス陰影がみられた.気管支動脈造影では微小な気管支動脈瘤が疑われた.後日施行した極細径気管支鏡において右B^1aiiβに双瘤状の気管支動脈瘤を認めた.結論.特発性喀血と診断されている症例の中には,本例のような微小な気管支動脈瘤が原因となっている可能性がある.このような症例に対し可能であれば極細径気管支鏡による検索が有用であると考えられた....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 35; no. 1; pp. 30 - 34
Main Authors 山羽, 悠介, 小笠原, 智彦, 沓名, 健雄, 岩木, 舞, 鈴木, 雅之, 若山, 尚士, 石原, 明典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2013
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Subjects
Bronchial artery aneurysm
Hemoptysis
Ultra-fine fiberoptic bronchoscope
喀血
極細径気管支鏡
気管支動脈瘤
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.35.1_30

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Summary:背景.喀血症例における微小な気管支動脈瘤の証明は困難である.症例. 50歳の女性.大量喀血したため当院へ入院した.入院時の胸部レントゲン写真では右肺野に浸潤影を認め,胸部CTでは右上葉に浸潤影が,右中・下葉にスリガラス陰影がみられた.気管支動脈造影では微小な気管支動脈瘤が疑われた.後日施行した極細径気管支鏡において右B^1aiiβに双瘤状の気管支動脈瘤を認めた.結論.特発性喀血と診断されている症例の中には,本例のような微小な気管支動脈瘤が原因となっている可能性がある.このような症例に対し可能であれば極細径気管支鏡による検索が有用であると考えられた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.35.1_30