深澤ら"術中同定困難な肺末梢小型ground-glass opacities (GGO)に対するEBUS-GSおよび気管支ナビゲーションシステムを用いたマーキング法"

近年, 末梢肺野のground-glass opacities(GGO)を含む小型肺結節に対して診断・治療目的に胸腔鏡下切除術をする機会は増加している. しかし, 手術中に切除するべき部位の同定が困難であり, 術者として大変ストレスに感じることも少なくない. 本論文は, GGOに対してEBUS-GSとナビゲーションシステムという気管支鏡診断における新しいツールを使用して, 経気管支的に腫瘍にマーキングを行い, 安全に正確に肺を切除する新しい方法について報告している. 末梢肺野の小型GGOに対する手術適応, 手術方法などについては, 賛否さまざまな意見がある. また, 胸腔鏡手術にこだわらず,...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 36; no. 1; pp. 5 - 6
Main Author 臼田, 実男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2014
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.36.1_5

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Summary:近年, 末梢肺野のground-glass opacities(GGO)を含む小型肺結節に対して診断・治療目的に胸腔鏡下切除術をする機会は増加している. しかし, 手術中に切除するべき部位の同定が困難であり, 術者として大変ストレスに感じることも少なくない. 本論文は, GGOに対してEBUS-GSとナビゲーションシステムという気管支鏡診断における新しいツールを使用して, 経気管支的に腫瘍にマーキングを行い, 安全に正確に肺を切除する新しい方法について報告している. 末梢肺野の小型GGOに対する手術適応, 手術方法などについては, 賛否さまざまな意見がある. また, 胸腔鏡手術にこだわらず, 指で腫瘍局在を確認することで適切に肺切除術が可能になる場合もある. ただ, 手術中に腫瘍局在の同定が困難であるという状況を回避する方法の開発は, 呼吸器外科医にとり大変重要なことである.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.36.1_5