TBLB 及び TBB 時の出血に備えた生検前バルーンカテーテル留置の経験

経気管支肺生検及び経気管支生検後の中等量以上の出血に対しては, 出血がおこってから止血操作を開始しても出血により視野の確保が困難な場合が多い。このため我々は, 生検前にバルーンカテーテルを留置することにより, 速やかな止血が可能かどうか検討した。対象は, 末梢型原発性肺癌30例, 肺結核及び結核瘢痕10例, 間質性肺炎5例, 肺サルコイドーシス1例である。生検前にバルーンカテーテルを留置することにより中等量以上の出血がみられた8例で区域支口での速やかな止血が可能であった。また生検前にガイドワイヤー, バルーンカテーテルを挿入しても呼吸困難等の合併症は認めなかった。若干の文献的考察を加え報告する...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 15; no. 7; pp. 662 - 665
Main Authors 深井, 祐治, 中村, 博幸, 千場, 博, 柏原, 光介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 1993
日本気管支学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Subjects
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.15.7_662

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Summary:経気管支肺生検及び経気管支生検後の中等量以上の出血に対しては, 出血がおこってから止血操作を開始しても出血により視野の確保が困難な場合が多い。このため我々は, 生検前にバルーンカテーテルを留置することにより, 速やかな止血が可能かどうか検討した。対象は, 末梢型原発性肺癌30例, 肺結核及び結核瘢痕10例, 間質性肺炎5例, 肺サルコイドーシス1例である。生検前にバルーンカテーテルを留置することにより中等量以上の出血がみられた8例で区域支口での速やかな止血が可能であった。また生検前にガイドワイヤー, バルーンカテーテルを挿入しても呼吸困難等の合併症は認めなかった。若干の文献的考察を加え報告する。
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.15.7_662