健康食品・サプリメントと医薬品の飲み合わせに関する意識調査

「緒言」 病気や介護を予防し健康を維持して長生きしたいという国民のニーズに応え, 世界に先駆けて健康長寿社会を実現する目的で, 2015年より「機能性表示食品」制度が施行された. 企業の責任で, 食品の機能性が表示できるようになり, 施行後3年を過ぎ, 登録件数は2000件以上となっている. それに伴い, サプリメントの利用率は, 2014年の39.8%に対し, 2016年には66.4%まで増加している. また, 2017年度の健康食品市場規模は前年度比100.9%の7,619億円の見込であり, こちらも増加傾向にある. このように, 健康食品の利用が広がる中, 医薬品とサプリメントを併用して...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 139; no. 11; pp. 1463 - 1470
Main Authors 篠塚, 和正, 生田, 智樹, 三浦, 健
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.11.2019
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.19-00135

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Summary:「緒言」 病気や介護を予防し健康を維持して長生きしたいという国民のニーズに応え, 世界に先駆けて健康長寿社会を実現する目的で, 2015年より「機能性表示食品」制度が施行された. 企業の責任で, 食品の機能性が表示できるようになり, 施行後3年を過ぎ, 登録件数は2000件以上となっている. それに伴い, サプリメントの利用率は, 2014年の39.8%に対し, 2016年には66.4%まで増加している. また, 2017年度の健康食品市場規模は前年度比100.9%の7,619億円の見込であり, こちらも増加傾向にある. このように, 健康食品の利用が広がる中, 医薬品とサプリメントを併用している患者が少なくない(20.4-53.0%)ことが報告されている. このことは, 健康食品と医薬品を同時に摂取すること(以下, 飲み合わせ)によって生じる相互作用により, 有害事象が引き起こされるリスクが潜在的に高まっている可能性が考えられる.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.19-00135