生体内での薬物-受容体結合を基盤とした薬物動態と薬効の統合的解析
「はじめに-43年間の研究生活を振り返って」 私は薬物の身体に及ぼす作用に興味を抱き, 静岡薬科大学4年生からの課題研究は薬理学を専攻した. 医師であった恩師の故 林栄一先生(静岡薬科大学薬理学教室初代教授)より医学・薬学における薬理学の重要性, そして研究面では病気の原因解明や創薬研究を学ぶことで, 大学院に進学し, 海ツボの食中毒の原因物質(スルガトキシン)の薬理作用の解明により薬学博士の学位を取得した. その間, 大学院生として約6ヵ月間, 英国のノッティンガム大学医学部(生化学, J. N. Hawthorne教授)とロンドン大学薬学部(薬理学, D. A. Brown教授)の研究室に...
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Published in | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 135; no. 1; pp. 137 - 150 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本薬学会
01.01.2015
日本薬学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0031-6903 1347-5231 |
DOI | 10.1248/yakushi.14-00217 |
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Summary: | 「はじめに-43年間の研究生活を振り返って」 私は薬物の身体に及ぼす作用に興味を抱き, 静岡薬科大学4年生からの課題研究は薬理学を専攻した. 医師であった恩師の故 林栄一先生(静岡薬科大学薬理学教室初代教授)より医学・薬学における薬理学の重要性, そして研究面では病気の原因解明や創薬研究を学ぶことで, 大学院に進学し, 海ツボの食中毒の原因物質(スルガトキシン)の薬理作用の解明により薬学博士の学位を取得した. その間, 大学院生として約6ヵ月間, 英国のノッティンガム大学医学部(生化学, J. N. Hawthorne教授)とロンドン大学薬学部(薬理学, D. A. Brown教授)の研究室に共同研究のために短期留学した. その後, 昭和53 (1978)年から2年間, 米国アリゾナ大学医学部のH. I. Yamamura教授(薬理学)とW. R. Roeske教授(内科学)の研究室に留学した. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.14-00217 |