反芻・省察を変動させる対人ストレスイベントの種類
「問題と目的」私的自己意識とは, 思考・感覚・信念など他者から観察できない自身の内的な側面へ注意が向きやすいことを意味する概念である(Fenigstein, Sceier, & Buss, 1975). 私的自己意識は抑うつとの関連といった不適応的側面と, 自己理解を促すといった適応的側面が存在していることから, 複数の下位概念から構成されると考えられている(Trapnell & Campbell, 1999). そこでTrapnell & Campbell(1999)は私的自己意識を動機づけの違いに着目し, 「反芻」と「省察」の2つに分類した. 反芻は, 自己への脅威...
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| Published in | パーソナリティ研究 Vol. 23; no. 2; pp. 101 - 104 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本パーソナリティ心理学会
20.12.2014
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| Subjects | |
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| ISSN | 1348-8406 1349-6174 |
| DOI | 10.2132/personality.23.101 |
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| Summary: | 「問題と目的」私的自己意識とは, 思考・感覚・信念など他者から観察できない自身の内的な側面へ注意が向きやすいことを意味する概念である(Fenigstein, Sceier, & Buss, 1975). 私的自己意識は抑うつとの関連といった不適応的側面と, 自己理解を促すといった適応的側面が存在していることから, 複数の下位概念から構成されると考えられている(Trapnell & Campbell, 1999). そこでTrapnell & Campbell(1999)は私的自己意識を動機づけの違いに着目し, 「反芻」と「省察」の2つに分類した. 反芻は, 自己への脅威, 喪失, 不正によって自己へ注意を向けやすい特性であると定義され, 省察は知的好奇心や自己探求心によって自己へ注意を向けやすい特性であると定義されている(Trapnell & Campbell, 1999). 省察は, 内的状態の知覚, 自己成長との正の関連や(Trapnell & Campbell, 1999;Harrington & Loffredo, 2011), 抑うつとの負の関連が示されていることから(Takano & Tanno, 2009), 適応的なタイプの自己注目であるとされている. |
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| ISSN: | 1348-8406 1349-6174 |
| DOI: | 10.2132/personality.23.101 |