医学教育における効果的な教授法と意味のある学習方法(1)

●教授法や学習方法の選択においては,教育目標の分類との整合性や将来目指すべき学習者像との一貫性を図る必要がある. ●目指す学習者像として,成人として主体性のある学習者,自己主導的学習者,成熟したメタ認知を持つ学習者,省察的実践家,協同的学習者がある. ●海外の教育理論を応用するにあたっては,文化的差異を考慮するとともに,自らの柔軟な学習観と順応性にも焦点を置く. ●講義・小グループ討議・一対一教育が学習方法の基本である.それぞれの長短所を考慮した組み合わせを通じて学習方略が構成でき,唯一無二の学習方略はない. ●学習者は,より多様な学習方法への暴露と,学びに適した学習環境での学びを好む....

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Published in医学教育 Vol. 44; no. 3; pp. 133 - 141
Main Authors 菊川, 誠, 西城, 卓也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 25.06.2013
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan.44.133

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Summary:●教授法や学習方法の選択においては,教育目標の分類との整合性や将来目指すべき学習者像との一貫性を図る必要がある. ●目指す学習者像として,成人として主体性のある学習者,自己主導的学習者,成熟したメタ認知を持つ学習者,省察的実践家,協同的学習者がある. ●海外の教育理論を応用するにあたっては,文化的差異を考慮するとともに,自らの柔軟な学習観と順応性にも焦点を置く. ●講義・小グループ討議・一対一教育が学習方法の基本である.それぞれの長短所を考慮した組み合わせを通じて学習方略が構成でき,唯一無二の学習方略はない. ●学習者は,より多様な学習方法への暴露と,学びに適した学習環境での学びを好む.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.44.133