テルグリドの高プロラクチン血症治療効果のドパミンD2受容体結合占有を考慮したPK/PD解析

高プロラクチン血症治療薬としてドパミンD2受容体アゴニストが開発され, テルグリドが臨床において繁用されている. テルグリドは1回0. 5mg1日2回の用法用量で, 乳汁漏出症に対して86. 4%の臨床有効率が得られている. 1)本研究では, テルグリドを常用量投与したときのドパミンD2受容体への結合占有を既報告値から算出し, アゴニストであることからその内活性も考慮して検討した. さらに, 高プロラクチン血症治療効果の時間推移を, 受容体結合を考慮したPK/PDモデルで解析し, 適切な処方設計について検討した....

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 123; no. 4; pp. 255 - 260
Main Authors 澤田, 康文, 伊賀, 立二, 山本, 健次郎, 高柳, 理早, 山田, 安彦, 入月, 直子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.04.2003
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.123.255

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Summary:高プロラクチン血症治療薬としてドパミンD2受容体アゴニストが開発され, テルグリドが臨床において繁用されている. テルグリドは1回0. 5mg1日2回の用法用量で, 乳汁漏出症に対して86. 4%の臨床有効率が得られている. 1)本研究では, テルグリドを常用量投与したときのドパミンD2受容体への結合占有を既報告値から算出し, アゴニストであることからその内活性も考慮して検討した. さらに, 高プロラクチン血症治療効果の時間推移を, 受容体結合を考慮したPK/PDモデルで解析し, 適切な処方設計について検討した.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.123.255