薬物アレルギー患者の歯科診療における安心・安全な薬物療法

「1. はじめに」歯科領域において診療上注意を要する主なアレルギーとして, 医薬品, ラテックス, 金属等によるアレルギーや気管支喘息などがあり, 薬物療法を行う際には, 抗菌薬, 鎮痛薬, 局所麻酔薬, 造影剤, 消毒薬等に注意が必要と考えられる. 安全で効果的な診療を行うためには, 通常, スムースな病診連携によりかかりつけ医などから患者情報(現病歴, 既往歴等)を入手し, 診療上のリスクを把握することが望まれる. しかし, 薬物アレルギーについては, 他の医療機関から正確な情報が入手できず, 医療に関しては素人の患者の記憶を頼りにすることも少なくない....

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Bibliographic Details
Published inORAL THERAPEUTICS AND PHARMACOLOGY Vol. 38; no. 3; pp. 215 - 217
Main Author 斎藤, 義夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本歯科薬物療法学会 2019
JAPANESE SOCIETY OF ORAL THERAPEUTICS AND PHARMACOLOGY
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ISSN0288-1012
1884-4928
DOI10.11263/jsotp.20.07

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Summary:「1. はじめに」歯科領域において診療上注意を要する主なアレルギーとして, 医薬品, ラテックス, 金属等によるアレルギーや気管支喘息などがあり, 薬物療法を行う際には, 抗菌薬, 鎮痛薬, 局所麻酔薬, 造影剤, 消毒薬等に注意が必要と考えられる. 安全で効果的な診療を行うためには, 通常, スムースな病診連携によりかかりつけ医などから患者情報(現病歴, 既往歴等)を入手し, 診療上のリスクを把握することが望まれる. しかし, 薬物アレルギーについては, 他の医療機関から正確な情報が入手できず, 医療に関しては素人の患者の記憶を頼りにすることも少なくない.
ISSN:0288-1012
1884-4928
DOI:10.11263/jsotp.20.07