心疾患患者に対する病院内運動施設を利用したトレーニングの効果

心疾患に対する運動トレーニングの効果が注目されてきている. 我々は病院内の運動施設を利用して心疾患患者に対しトレーニングを行つてきた. 方法はまず最大運動負荷試験から最大心拍数の70~85%の心拍数に相当する運動を指示した. 歩行, 2階段昇降, 自転車運動などをインターバル運動として行い, 1回運動時間は40~60分間, 週2~5回で平均47日間行つた. 狭心症14, 心筋梗塞7, 更に軽症高血圧, 肥満そして神経循環無力症9の計30例に対してトレーニングを施行したが, トレーニング後の最大酸素摂取量の増大(22.6ml/kg・minから26.6ml/kg・min+19.3%)や亜最大運動時...

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Published in医療 Vol. 37; no. 9; pp. 919 - 924
Main Authors 古荘, 陽三, 児玉, 俊一, 沖田, 健一, 中田, 真詩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1983
医療同好会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.37.919

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Summary:心疾患に対する運動トレーニングの効果が注目されてきている. 我々は病院内の運動施設を利用して心疾患患者に対しトレーニングを行つてきた. 方法はまず最大運動負荷試験から最大心拍数の70~85%の心拍数に相当する運動を指示した. 歩行, 2階段昇降, 自転車運動などをインターバル運動として行い, 1回運動時間は40~60分間, 週2~5回で平均47日間行つた. 狭心症14, 心筋梗塞7, 更に軽症高血圧, 肥満そして神経循環無力症9の計30例に対してトレーニングを施行したが, トレーニング後の最大酸素摂取量の増大(22.6ml/kg・minから26.6ml/kg・min+19.3%)や亜最大運動時の心拍数の低下などのトレーニング効果がみられ, 今回用いた方法が有効であることを確認した.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.37.919