中枢気道に対するインターベンション
「I. はじめに」中枢気道病変は患者のQOLを著しく悪化させている場合が多く, 早急な治療が必要であり, 成功すればその改善は著しい. 本セミナーでは気道狭窄に対する硬性気管支鏡(以下硬性鏡)などを利用した拡張術, ステント留置術(ステントのカスタマイズを含む), 挿入後の管理, さらに気道異物の対処方法について述べる. 「II. 気道狭窄に対する気道拡張術」原則として硬性鏡を経口的に挿管するが, 頸椎の後屈の可動域を確認することが重要である. 頸椎症などで後屈が制限されている場合は, 硬性鏡の挿管を断念して気管挿管チューブ下での軟性気管支鏡(気管支ファイバースコープ, 以下気管支ファイバー)...
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| Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 38; no. 5; pp. 427 - 430 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2016
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI | 10.18907/jjsre.38.5_427 |
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| Summary: | 「I. はじめに」中枢気道病変は患者のQOLを著しく悪化させている場合が多く, 早急な治療が必要であり, 成功すればその改善は著しい. 本セミナーでは気道狭窄に対する硬性気管支鏡(以下硬性鏡)などを利用した拡張術, ステント留置術(ステントのカスタマイズを含む), 挿入後の管理, さらに気道異物の対処方法について述べる. 「II. 気道狭窄に対する気道拡張術」原則として硬性鏡を経口的に挿管するが, 頸椎の後屈の可動域を確認することが重要である. 頸椎症などで後屈が制限されている場合は, 硬性鏡の挿管を断念して気管挿管チューブ下での軟性気管支鏡(気管支ファイバースコープ, 以下気管支ファイバー)での操作が主となる. 既に気管切開されている患者では, 下顎をどちらかに傾けて気管切開口から挿管することも可能である. 「III. 硬性鏡挿入前準備」1. 手術室で麻酔科の管理下で行うことが理想である. |
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| ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI: | 10.18907/jjsre.38.5_427 |