パーキンソン病患者における低速歩行と足趾把持力との関連

本研究は,パーキンソン病患者の足趾把持力および大腿四頭筋筋力を測定し,低速歩行および至適歩行から得られた歩行パラメーターとの関連について検討した。対象は,パーキンソン病患者17名とした。足趾把持力および大腿四頭筋筋力を測定し,低速歩行および至適歩行から得られた歩行パラメーター(速度,歩行率,ストライド,歩隔)との関連を検討した。その結果,足趾把持力は,低速歩行の速度およびストライドと有意な相関が認められた。また,足趾把持力と至適歩行の各歩行パラメーターとの間に有意な相関は認められなかった。一方,大腿四頭筋筋力は,低速歩行や至適歩行のすべての歩行パラメーターとの間に有意な相関が認められなかった。...

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Published inヘルスプロモーション理学療法研究 Vol. 3; no. 2; pp. 53 - 57
Main Authors 溝上, 昭宏, 浅見, 豊子, 村田, 伸, 八谷, 瑞紀, 能隅, 良子, 熊野, 亘, 前田, 弘美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヘルスプロモーション理学療法学会 2013
Subjects
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ISSN2186-3741
2187-3305
DOI10.9759/hppt.3.53

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Summary:本研究は,パーキンソン病患者の足趾把持力および大腿四頭筋筋力を測定し,低速歩行および至適歩行から得られた歩行パラメーターとの関連について検討した。対象は,パーキンソン病患者17名とした。足趾把持力および大腿四頭筋筋力を測定し,低速歩行および至適歩行から得られた歩行パラメーター(速度,歩行率,ストライド,歩隔)との関連を検討した。その結果,足趾把持力は,低速歩行の速度およびストライドと有意な相関が認められた。また,足趾把持力と至適歩行の各歩行パラメーターとの間に有意な相関は認められなかった。一方,大腿四頭筋筋力は,低速歩行や至適歩行のすべての歩行パラメーターとの間に有意な相関が認められなかった。パーキンソン病患者において,足趾把持力の高い者ほど低速歩行ができることが示唆された。
ISSN:2186-3741
2187-3305
DOI:10.9759/hppt.3.53