7.高周波スネアで切除し得た気管支内転移を来した肺扁平上皮癌の1例(第25回日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)
症例は81歳男性. 主訴は右背部痛. 胸部X線にて, 右上肺野の巨大な腫瘤影と多発結節影, 右肺門部の腫大を認めた. 気管支鏡検査で, 気管分岐部直下の右主気管支にポリープ状の腫瘤と右B3入口部の結節性病変を認め, 生検にて肺扁平上皮癌cT4N2M1(PUL)StageIVと診断した. PS2でありBSCの方針となったが, 経過中突然の呼吸不全を来したため入院. 緊急気管支鏡にて, 右主気管支を閉塞する粘稠痰を吸引除去した. 翌日, 局麻下に高周波スネアを用い腫瘍切除術を施行し, 症状は改善した. 右主気管支の腫瘍は, 粘膜表面から発育しており, 気管支内転移巣と考えられた....
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 25; no. 6; p. 482 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2003
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.25.6_482_1 |
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Summary: | 症例は81歳男性. 主訴は右背部痛. 胸部X線にて, 右上肺野の巨大な腫瘤影と多発結節影, 右肺門部の腫大を認めた. 気管支鏡検査で, 気管分岐部直下の右主気管支にポリープ状の腫瘤と右B3入口部の結節性病変を認め, 生検にて肺扁平上皮癌cT4N2M1(PUL)StageIVと診断した. PS2でありBSCの方針となったが, 経過中突然の呼吸不全を来したため入院. 緊急気管支鏡にて, 右主気管支を閉塞する粘稠痰を吸引除去した. 翌日, 局麻下に高周波スネアを用い腫瘍切除術を施行し, 症状は改善した. 右主気管支の腫瘍は, 粘膜表面から発育しており, 気管支内転移巣と考えられた. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.25.6_482_1 |