25.肺胸膜子宮内膜症が原因と考えられた月経随伴性気胸の1例(第122回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例45歳女性, 既婚3経産. 6月某日夕方より右背部痛出現, 翌日より月経開始, 翌々日当センター受診し右気胸と診断された. 症状増悪したため2日後に入院しドレナージ施行, しかし気瘻止まらず入院7日目に胸腔鏡手術施行となった. 多発するブレブを認めたが, 気瘻はS3のブレブの存在しない領域に認めた. 気瘻部位とS1, S2, S6のブレブ, 計4箇所を切除した. 病理組織検査では, 紡錐形細胞の集簇を気瘻部位と思われる箇所に認め, 免疫染色でPgR陽性を示した. また, 上記同様のPgR陽性の紡錐形細胞をブレブ壁にも認め, 月経随伴性気胸と診断した....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 29; no. 6; p. 383
Main Authors 高橋, 伸政, 齋藤, 雄一, 村井, 克己, 河端, 美則, 星永, 進, 池谷, 朋彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2007
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.29.6_383_3

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Summary:症例45歳女性, 既婚3経産. 6月某日夕方より右背部痛出現, 翌日より月経開始, 翌々日当センター受診し右気胸と診断された. 症状増悪したため2日後に入院しドレナージ施行, しかし気瘻止まらず入院7日目に胸腔鏡手術施行となった. 多発するブレブを認めたが, 気瘻はS3のブレブの存在しない領域に認めた. 気瘻部位とS1, S2, S6のブレブ, 計4箇所を切除した. 病理組織検査では, 紡錐形細胞の集簇を気瘻部位と思われる箇所に認め, 免疫染色でPgR陽性を示した. また, 上記同様のPgR陽性の紡錐形細胞をブレブ壁にも認め, 月経随伴性気胸と診断した.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.29.6_383_3