15.当院におけるCTガイド下気管支鏡検査の現状(第84回日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)

近年, CTガイド下肺生検での気胸の発生, 播種, 空気塞栓の危険性から肺末梢病変に対しても極細径気管支を用いての経気管支肺生検が試みられている. 当院においても種々の原因により通常の気管支鏡検査にて診断困難あるいは診断できなかった症例に対し, CTガイド下で気管支鏡検査を施行した. 気管支の同定が困難と考えられる症例にはバーチャル気管支鏡も併用した. 症例は6例でうち1例は2回施行した. 病変長径の平均は26.1mmであった. マーキング目的が2回, 外径4.0mmの細径ファイバーを用い, 診断目的は5回で外径2.8mmの極細径ファイバーを用いた. 診断目的の気管支鏡で病変への到達は全例可能...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 31; no. 2; p. 110
Main Authors 藤原, 寛, 紙森, 隆雄, 大谷, 賢一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2009
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Online AccessGet full text
ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.31.2_110_3

Cover

More Information
Summary:近年, CTガイド下肺生検での気胸の発生, 播種, 空気塞栓の危険性から肺末梢病変に対しても極細径気管支を用いての経気管支肺生検が試みられている. 当院においても種々の原因により通常の気管支鏡検査にて診断困難あるいは診断できなかった症例に対し, CTガイド下で気管支鏡検査を施行した. 気管支の同定が困難と考えられる症例にはバーチャル気管支鏡も併用した. 症例は6例でうち1例は2回施行した. 病変長径の平均は26.1mmであった. マーキング目的が2回, 外径4.0mmの細径ファイバーを用い, 診断目的は5回で外径2.8mmの極細径ファイバーを用いた. 診断目的の気管支鏡で病変への到達は全例可能であったが, 診断できたのは4例中3例で, 結果は全て肺癌であった. 検査時間は平均47分を要し, 特に問題となる合併症は認めなかった. 若干の文献的考察を加えて発表をする.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.31.2_110_3