回復期脳血管障害患者における総エネルギー消費量と認知機能との関係についての考察
「緒言」脳卒中は日本の死亡率の第4位を占めており, 年間の死亡者数は約11万人, 発症する患者は年間約150万人とされている(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健統計課 人口動態統計年報, online, 平成27年9月3日). さらに, 高齢化社会になるに伴い, 介護保険による要介護認定の第1位を占める疾患となっている(厚生労働省大臣官房統計情報部社会統計課 国民生活基礎調査室 平成22年国民生活基礎調査の概況, online, 平成23年7月12日). 脳卒中, すなわち, 脳出血や脳梗塞を発症することで, 脳組織が損傷し, その結果生じる神経症状は, 運動機能や認知機能において多様...
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Published in | 体育学研究 Vol. 63; no. 1; pp. 77 - 85 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体育学会
10.06.2018
日本体育学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0484-6710 1881-7718 |
DOI | 10.5432/jjpehss.17035 |
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Summary: | 「緒言」脳卒中は日本の死亡率の第4位を占めており, 年間の死亡者数は約11万人, 発症する患者は年間約150万人とされている(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健統計課 人口動態統計年報, online, 平成27年9月3日). さらに, 高齢化社会になるに伴い, 介護保険による要介護認定の第1位を占める疾患となっている(厚生労働省大臣官房統計情報部社会統計課 国民生活基礎調査室 平成22年国民生活基礎調査の概況, online, 平成23年7月12日). 脳卒中, すなわち, 脳出血や脳梗塞を発症することで, 脳組織が損傷し, その結果生じる神経症状は, 運動機能や認知機能において多様に出現する(前島, 2003). なかでも認知機能の低下は, いわゆる高次脳機能障害として, 失語症や半側空間無視, 注意障害や記憶障害をきたす. それらを改善するため, 発症後急性期にリハビリテーションを開始する. |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.17035 |