骨粗鬆性椎体骨折後偽関節に対するBalloon kyphoplastyの周術期および術後合併症について

【目的】当院における骨粗鬆性椎体骨折後偽関節に対するBKPの治療成績を調査し周術期及び術後合併症について検討した.【対象】2012年4月から2013年8月までに施行した28症例33椎体で男性6例,女性22例.平均年齢は77.5歳.平均罹病期間は4.8か月で,術後平均経過観察期間は6.4か月.原則として術後テリパラチド投与および3か月間半硬性コルセット装着とした.【結果】術中合併症としてレベル誤認が1例,BKP器具の破損が2例,セメント漏出を22椎体(66.7%)に認めたが全て無症状であった.術後合併症として隣接椎体骨折を5症例(17.2%)に認め,これらをF群として対照群と比較検討を行った.術...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 64; no. 1; pp. 21 - 24
Main Authors 中山, 美数, 大田, 秀樹, 井口, 洋平, 松本, 佳之, 竹光, 義治, 酒井, 翼, 清田, 光一, 木田, 浩隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2015
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.64.21

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Summary:【目的】当院における骨粗鬆性椎体骨折後偽関節に対するBKPの治療成績を調査し周術期及び術後合併症について検討した.【対象】2012年4月から2013年8月までに施行した28症例33椎体で男性6例,女性22例.平均年齢は77.5歳.平均罹病期間は4.8か月で,術後平均経過観察期間は6.4か月.原則として術後テリパラチド投与および3か月間半硬性コルセット装着とした.【結果】術中合併症としてレベル誤認が1例,BKP器具の破損が2例,セメント漏出を22椎体(66.7%)に認めたが全て無症状であった.術後合併症として隣接椎体骨折を5症例(17.2%)に認め,これらをF群として対照群と比較検討を行った.術前因子には有意差はなかったが,術後因子として術後コルセット装着期間において有意差を認めた.【考察】コルセット装着が長くなるほど装着中の骨強度の低下や傍脊柱筋の廃用が進み,脱着時にかかる過重負荷によって起こるものと推察され,さらなる工夫が必要と考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.64.21