耳下腺唾石の治療方針
過去7年間に経験した耳下腺唾石症例10例の内訳は, 外科的摘出例が4例, 自然排出例が3例, 経過観察例が3例である. 外科的摘出方法としては唾液腺管内視鏡単独で摘出した例が2例, 唾液腺管内視鏡補助下外切開法が1例, 外切開法が1例であった. 唾液腺管内視鏡手術例のうち1例に対して唾石の位置確認と摘出後の遺残確認のために術中エコーを用いた. 唾石介在部位まで内視鏡が到達できなかった1例に対しては外切開法に切り替え, ステノン管移行部に加えた小切開孔を経由して内視鏡を挿入した. 病変部位まで内視鏡到達が困難な場合があるため, 内視鏡手術においても外切開法への切り替えを想定し治療計画を立てておく...
Saved in:
| Published in | 日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 122; no. 1; pp. 45 - 51 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
20.01.2019
日本耳鼻咽喉科学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0030-6622 1883-0854 |
| DOI | 10.3950/jibiinkoka.122.45 |
Cover
| Summary: | 過去7年間に経験した耳下腺唾石症例10例の内訳は, 外科的摘出例が4例, 自然排出例が3例, 経過観察例が3例である. 外科的摘出方法としては唾液腺管内視鏡単独で摘出した例が2例, 唾液腺管内視鏡補助下外切開法が1例, 外切開法が1例であった. 唾液腺管内視鏡手術例のうち1例に対して唾石の位置確認と摘出後の遺残確認のために術中エコーを用いた. 唾石介在部位まで内視鏡が到達できなかった1例に対しては外切開法に切り替え, ステノン管移行部に加えた小切開孔を経由して内視鏡を挿入した. 病変部位まで内視鏡到達が困難な場合があるため, 内視鏡手術においても外切開法への切り替えを想定し治療計画を立てておく必要があると思われた. |
|---|---|
| ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
| DOI: | 10.3950/jibiinkoka.122.45 |