“診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会” に対する日本麻酔科学会事故調WGの活動について

「診療行為に関連した死亡の死因究明等の在り方に関する試案 (厚労省第二次試案) 」に対して日本麻酔科学会としてはワーキンググループ (事故調WG) を立ち上げ, この問題に対処した. 「厚労省試案 (第三次試案および大綱案) 」に対する検討を重ねて行い, 厚労省に対し学会としてのパブリックコメントの原案を作成し, その一方で, 「萎縮医療」, 「たらい回し」をストップするための緊急提言等をテーマに緊急市民公開講演会を日本集中治療医学会期間中 (共催) や日本麻酔科学会学術集会において開催することに協力した. 最も重要なことは, 「患者とともに医療安全を進める」ことであり, 患者・市民の協力・理...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 29; no. 7; pp. 890 - 896
Main Authors 森田, 茂穂, 瀬尾, 憲正, 横田, 美幸, 阪井, 裕一, 古家, 仁, 木内, 淳子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2009
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.29.890

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Summary:「診療行為に関連した死亡の死因究明等の在り方に関する試案 (厚労省第二次試案) 」に対して日本麻酔科学会としてはワーキンググループ (事故調WG) を立ち上げ, この問題に対処した. 「厚労省試案 (第三次試案および大綱案) 」に対する検討を重ねて行い, 厚労省に対し学会としてのパブリックコメントの原案を作成し, その一方で, 「萎縮医療」, 「たらい回し」をストップするための緊急提言等をテーマに緊急市民公開講演会を日本集中治療医学会期間中 (共催) や日本麻酔科学会学術集会において開催することに協力した. 最も重要なことは, 「患者とともに医療安全を進める」ことであり, 患者・市民の協力・理解では医師・患者の信頼関係の実現はできない. 職能団体として自律規範を制定することも視野に入れて, 「良質な医療を提供する体制の確立と維持」を目指して, この第三者機関が健全に運用されるように, 今後も協力し提案していくことが重要である.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.29.890