経口胆道鏡下レーザー砕石術が有用であった総胆管結石嵌頓の2例

要旨:スパイグラス胆管・膵管鏡システム(スパイグラス)によるYAGレーザー砕石が有用だった総胆管結石嵌頓症例を2例経験したので報告する.症例1は67歳女性.前医にてバスケット嵌頓をきたしたが嵌頓解除用のデバイスが無いため当院へ搬送された.スパイグラスを用いた直視下でのYAGレーザー照射によりバスケット嵌頓を解除した.症例2は79歳女性.上部胆管に可動性の乏しい陰影欠損を認め,細胞診でClass IIIの結果であったためスパイグラスによる経口胆道鏡検査を施行,病変が結石であることを確認の後にYAGレーザー砕石を行った.スパイグラスの機能のうち4方向アングル,独立イリゲーションチャンネルからの洗浄...

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Published in胆道 Vol. 26; no. 5; pp. 720 - 726
Main Authors 戸田, 勝久, 上村, 真也, 安田, 一朗, 山内, 貴裕, 森脇, 久隆, 土井, 晋平, 河口, 順二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 2012
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ISSN0914-0077
1883-6879
DOI10.11210/tando.26.720

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Summary:要旨:スパイグラス胆管・膵管鏡システム(スパイグラス)によるYAGレーザー砕石が有用だった総胆管結石嵌頓症例を2例経験したので報告する.症例1は67歳女性.前医にてバスケット嵌頓をきたしたが嵌頓解除用のデバイスが無いため当院へ搬送された.スパイグラスを用いた直視下でのYAGレーザー照射によりバスケット嵌頓を解除した.症例2は79歳女性.上部胆管に可動性の乏しい陰影欠損を認め,細胞診でClass IIIの結果であったためスパイグラスによる経口胆道鏡検査を施行,病変が結石であることを確認の後にYAGレーザー砕石を行った.スパイグラスの機能のうち4方向アングル,独立イリゲーションチャンネルからの洗浄機能はYAGレーザーによる砕石に際し特に有用性が高いと考えられた.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.26.720