麻酔科専門医育成のための大阪医科大学麻酔科学教室の教育指針─シミュレーション教育の活用

麻酔科専門医資格認定のための専門医試験は年々難化傾向にあり,範囲も手術室麻酔だけでなく,集中治療・ペインクリニック・緩和医療・救急医療まで幅広くカバーする必要がある.大阪医科大学麻酔科学教室では定期的に麻酔科専門医教育のための勉強会やシミュレーション講習会(二次救命処置,超音波ガイド下中心静脈穿刺,困難気道管理)を行っている.超音波ガイド下神経ブロック講習会も教育病院群全体で行い,専門医育成だけでなく指導医側のコンセンサス作成を目指している.さらに周術期急変対応コース(ALS-OP)という周術期危機管理に対するノンテクニカルスキル向上を目指したProblem-Based Learning Di...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 36; no. 2; pp. 219 - 223
Main Authors 駒澤, 伸泰, 西原, 功, 藤原, 俊介, 趙, 崇至, 南, 敏明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.03.2016
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.36.219

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Summary:麻酔科専門医資格認定のための専門医試験は年々難化傾向にあり,範囲も手術室麻酔だけでなく,集中治療・ペインクリニック・緩和医療・救急医療まで幅広くカバーする必要がある.大阪医科大学麻酔科学教室では定期的に麻酔科専門医教育のための勉強会やシミュレーション講習会(二次救命処置,超音波ガイド下中心静脈穿刺,困難気道管理)を行っている.超音波ガイド下神経ブロック講習会も教育病院群全体で行い,専門医育成だけでなく指導医側のコンセンサス作成を目指している.さらに周術期急変対応コース(ALS-OP)という周術期危機管理に対するノンテクニカルスキル向上を目指したProblem-Based Learning Discussion(PBLD)形式の講習会も開催している.麻酔科専門医育成において教育病院群全体でのシミュレーション教育は有効と考えられる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.36.219