胃全摘患者におけるテモゾロミドの経口投与を施行した1症例
「緒言」抗悪性腫瘍薬であるテモゾロミドは, 2005年にStuppらによって報告されたランダム化比較試験によりその有効性が検証され, 我が国においても初発の悪性神経膠腫患者に対する標準治療薬に位置づけられている(https://www.jsn-o.com/guideline3/CQ/003.html, 2021年2月4日). テモゾロミドは腸管からの吸収性に優れており血液脳関門を通過しやすく初回治療後の維持療法は外来での治療が可能である. そのため, 予後不良とされる悪性神経膠腫の治療においては患者のquality of life(QOL)向上に繋がることから利便性が高い. テモゾロミドの物理...
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| Published in | 医療薬学 Vol. 47; no. 7; pp. 380 - 386 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.07.2021
日本医療薬学会 |
| Subjects | |
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| ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
| DOI | 10.5649/jjphcs.47.380 |
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| Summary: | 「緒言」抗悪性腫瘍薬であるテモゾロミドは, 2005年にStuppらによって報告されたランダム化比較試験によりその有効性が検証され, 我が国においても初発の悪性神経膠腫患者に対する標準治療薬に位置づけられている(https://www.jsn-o.com/guideline3/CQ/003.html, 2021年2月4日). テモゾロミドは腸管からの吸収性に優れており血液脳関門を通過しやすく初回治療後の維持療法は外来での治療が可能である. そのため, 予後不良とされる悪性神経膠腫の治療においては患者のquality of life(QOL)向上に繋がることから利便性が高い. テモゾロミドの物理化学的な特徴として酸性条件下では安定であるが, 中性および塩基性条件下で急速に加水分解する性質を持つことが過去の報告で明らかとなっている. |
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| ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
| DOI: | 10.5649/jjphcs.47.380 |