アルブミン製剤使用量削減に伴う心臓血管外科開胸手術の臨床的アウトカムへの影響
「はじめに」アルブミン製剤の投与に関しては「血液製剤の使用指針」および「科学的根拠に基づいたアルブミン製剤の使用ガイドライン」等において適応が定められ, 適正使用の推進が求められている. 全国大学病院輸血部会議資料より2012年に各大学病院で使用されたアルブミン製剤の年間総使用量を見ると, 90校のうち当院は第7位, 152,574gであったが, 2013年の使用量は91校のうち第5位, 168,338gと増加しており, 厚生労働省から通知されている「輸血療法の実施に関する指針」に基づき当院のアルブミン製剤使用を見直す必要があると考えられた. そこで当院では2015年5月より輸血療法委員会の下...
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| Published in | 日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 66; no. 6; pp. 743 - 749 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
25.12.2020
日本輸血・細胞治療学会 |
| Subjects | |
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| ISSN | 1881-3011 1883-0625 |
| DOI | 10.3925/jjtc.66.743 |
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| Summary: | 「はじめに」アルブミン製剤の投与に関しては「血液製剤の使用指針」および「科学的根拠に基づいたアルブミン製剤の使用ガイドライン」等において適応が定められ, 適正使用の推進が求められている. 全国大学病院輸血部会議資料より2012年に各大学病院で使用されたアルブミン製剤の年間総使用量を見ると, 90校のうち当院は第7位, 152,574gであったが, 2013年の使用量は91校のうち第5位, 168,338gと増加しており, 厚生労働省から通知されている「輸血療法の実施に関する指針」に基づき当院のアルブミン製剤使用を見直す必要があると考えられた. そこで当院では2015年5月より輸血療法委員会の下部組織として, アルブミン製剤使用量の多い心臓血管外科, 総合外科, 救急科, 呼吸器外科, 消化器内科, および麻酔科, 薬剤部, 輸血・細胞治療部, 事務部のメンバーからなるアルブミン使用適正化ワーキンググループ (WG) を立ち上げ, アルブミン製剤の適正使用と使用量削減を行ってきた. |
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| ISSN: | 1881-3011 1883-0625 |
| DOI: | 10.3925/jjtc.66.743 |