歯科用CTの開発の系譜と被曝線量の低減

1990年代後半に歯科用CTは開発され,三次元画像診断を可能にした.現在では歯科用インプラントをはじめ,歯科医療には欠かせない画像診断装置となっている.また,多種多様な機種が開発され,さまざまな大きさのFOVやVoxel Sizeを選択することが可能となった.しかしながら,被曝線量は口内法エックス線撮影やパノラマエックス線撮影に比較して10倍程度の被曝があることからその適応には留意が必要である.ALARAの原則にしたがい,できるだけ低い被曝線量で診断目的を達成するための効率的な画像診断を実施する必要がある.本稿ではそれらの留意点と最新の撮影装置の動向を紹介する....

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Published in日本口腔インプラント学会誌 Vol. 32; no. 4; pp. 305 - 312
Main Author 新井, 嘉則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本口腔インプラント学会 31.12.2019
日本口腔インプラント学会
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ISSN0914-6695
2187-9117
DOI10.11237/jsoi.32.305

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Summary:1990年代後半に歯科用CTは開発され,三次元画像診断を可能にした.現在では歯科用インプラントをはじめ,歯科医療には欠かせない画像診断装置となっている.また,多種多様な機種が開発され,さまざまな大きさのFOVやVoxel Sizeを選択することが可能となった.しかしながら,被曝線量は口内法エックス線撮影やパノラマエックス線撮影に比較して10倍程度の被曝があることからその適応には留意が必要である.ALARAの原則にしたがい,できるだけ低い被曝線量で診断目的を達成するための効率的な画像診断を実施する必要がある.本稿ではそれらの留意点と最新の撮影装置の動向を紹介する.
ISSN:0914-6695
2187-9117
DOI:10.11237/jsoi.32.305