心臓血管麻酔におけるデブリーフィング教育の現状とマニュアル導入が麻酔業務時間に及ぼす影響

【目的】心臓血管麻酔におけるデブリーフィング教育の現状とマニュアル導入が麻酔業務時間に及ぼす影響を調査した.【方法】心臓血管麻酔症例をマニュアル導入前後の2群に分類し,入室から手術開始までの時間を比較した.記録用紙によりデブリーフィング内容を分析した.【結果】マニュアル導入後の入室から手術開始までの平均時間は71分で,導入前の90分より有意に短縮した.ノンテクニカルスキルに関するデブリーフィングは31.9%であった.【結論】マニュアルとデブリーフィングにより麻酔業務時間は短縮したが,ノンテクニカルスキルに対する認識の度合いから見た教育効果はテクニカルスキルより低かった....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 41; no. 5; pp. 429 - 436
Main Authors 田島, 功一朗, 隈元, 泰輔, 山本, 達郎, 平岡, 知江子, 生田, 義浩, 野中, 崇広
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.09.2021
Subjects
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.41.429

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Summary:【目的】心臓血管麻酔におけるデブリーフィング教育の現状とマニュアル導入が麻酔業務時間に及ぼす影響を調査した.【方法】心臓血管麻酔症例をマニュアル導入前後の2群に分類し,入室から手術開始までの時間を比較した.記録用紙によりデブリーフィング内容を分析した.【結果】マニュアル導入後の入室から手術開始までの平均時間は71分で,導入前の90分より有意に短縮した.ノンテクニカルスキルに関するデブリーフィングは31.9%であった.【結論】マニュアルとデブリーフィングにより麻酔業務時間は短縮したが,ノンテクニカルスキルに対する認識の度合いから見た教育効果はテクニカルスキルより低かった.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.41.429