電子書籍使用が前頭前野脳血流におよぼす影響

「1. 緒言」睡眠は人にとって必要不可欠なものであり, 時間的充実と質的充実の双方が満たされる必要がある. 睡眠がもたらす人への影響については, 心身の休息, 免疫力の強化, 学習記憶の定着などが挙げられる. 一方, 慢性的な睡眠不足がもたらす影響については, 上記の効果が得られない以外にも循環系への影響として不整脈, 高血圧, 脳血管疾患, 心臓疾患などのリスクが増加すると報告されている. また, 他の影響として, 例えば代表的なものに発がんリスクの増加が挙げられる. 時間および質的に充実した睡眠を確保するために, 睡眠前の行動は非常に重要であり, 覚醒度が上がるような行動は避けるべきとされ...

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Published in日本衛生学雑誌 Vol. 73; no. 1; pp. 39 - 45
Main Authors 木下, 史也, 杉浦, 明弘, 髙田, 宗樹, 衞藤, 拓也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本衛生学会 2018
日本衛生学会
Subjects
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ISSN0021-5082
1882-6482
DOI10.1265/jjh.73.39

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Summary:「1. 緒言」睡眠は人にとって必要不可欠なものであり, 時間的充実と質的充実の双方が満たされる必要がある. 睡眠がもたらす人への影響については, 心身の休息, 免疫力の強化, 学習記憶の定着などが挙げられる. 一方, 慢性的な睡眠不足がもたらす影響については, 上記の効果が得られない以外にも循環系への影響として不整脈, 高血圧, 脳血管疾患, 心臓疾患などのリスクが増加すると報告されている. また, 他の影響として, 例えば代表的なものに発がんリスクの増加が挙げられる. 時間および質的に充実した睡眠を確保するために, 睡眠前の行動は非常に重要であり, 覚醒度が上がるような行動は避けるべきとされている. また, 近年, スマートフォンやタブレットPCの普及が進み, これら機器の利用機会が増えているが, その一方で睡眠前に自発光方式のディスプレイを有するこれらの機器を使用すべきではないと指摘されている.
ISSN:0021-5082
1882-6482
DOI:10.1265/jjh.73.39