千年カルテプロジェクト:本格的日本版EHRと医療データの2次利用に向けて
EHR(Electronic Health Record)の始まりは1995年の医療情報共通規格(MML: Medical Markup Language)の検討開始にさかのぼることができる。2001年に,MMLをデータベース構造としたEHRが開発され,熊本,宮崎,東京,京都へ拡大していった(Dolphin Project)。その後,国家レベルでの医療情報管理の必要性が認識され,医療情報の2次利用のニーズとも相まって,2015年にDolphin Projectの国レベル版である「千年カルテプロジェクト」が始まった。2018年度までの4年間で接続病院を十分に増やし,2019年度から始まる医療情報...
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| Published in | Journal of information processing and management Vol. 60; no. 11; pp. 767 - 778 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
Tokyo
国立研究開発法人 科学技術振興機構
01.01.2018
Japan Science and Technology Agency |
| Subjects | |
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| ISSN | 0021-7298 1347-1597 |
| DOI | 10.1241/johokanri.60.767 |
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| Summary: | EHR(Electronic Health Record)の始まりは1995年の医療情報共通規格(MML: Medical Markup Language)の検討開始にさかのぼることができる。2001年に,MMLをデータベース構造としたEHRが開発され,熊本,宮崎,東京,京都へ拡大していった(Dolphin Project)。その後,国家レベルでの医療情報管理の必要性が認識され,医療情報の2次利用のニーズとも相まって,2015年にDolphin Projectの国レベル版である「千年カルテプロジェクト」が始まった。2018年度までの4年間で接続病院を十分に増やし,2019年度から始まる医療情報の2次利用に備える。2次利用の収益による補助金に依存しないEHR部門も含めた独立採算を目指している。 |
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| Bibliography: | ObjectType-Article-1 SourceType-Scholarly Journals-1 ObjectType-Feature-2 content type line 14 |
| ISSN: | 0021-7298 1347-1597 |
| DOI: | 10.1241/johokanri.60.767 |