ハイリスク症例における肺切除術後の肺合併症と術前評価の関連性

• Published in: 理学療法学 Vol. 20; no. 4; pp. 265 - 268
• Main Authors: 宮腰, 実紀, 吉藤, 桂子, 佐藤, 日出夫, 渡辺, 弘美, 西野, 学, 清光, 至, 片田, 圭一
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本理学療法士学会 01.07.1993; 日本理学療法士協会; Japanese Society of Physical Therapy
• Subjects: 換気性作業閾値; 肺切除術; 術後肺合併症
• ISSN: 0289-3770; 2189-602X
• DOI: 10.15063/rigaku.kj00003127554

高齢者，低肺機能，その他合併症をもつハイリスク症例（25名）において，肺切除術後の肺合併症を予測する因子として，換気性作業閾値（VT）を検討した。 その結果，ハイリスク症例はVTが低値を示し，肺合併症率は，28.0%と高率であった。特にVTが%Vo2maxの60%以下の症例に多く発生した。 今回の結果から，ハイリスク症例では，VTが術後肺合併症を予測する一つの指標となる可能性があることが示唆された。