膝前十字靱帯再建術後における早期筋力訓練の理論と実際
自家腱を用いた膝前十字靱帯再建術後における早期筋力訓練プログラムを独自の基礎的研究をもとに作製した。大腿四頭筋に対しては70゜以上屈曲位での最大等尺性収縮訓練を,ハムストリングスに対しては任意の膝角度における収縮訓練を行った。また,膝伸展位近くでは大腿四頭筋とハムストリングスの同時最大等尺性収縮訓練を指導した。新しい筋力訓練で治療した男11,女8,合計19人の術後1年時における大腿四頭筋トルクの対健側比は男性83%,女性67%,ハムストリングストルクの対健側比は男性89%,女性67%であった。新しい積極的な筋力訓練方法は,従来の消極的な筋力訓練方法に比べて有意に優れた効果を認めた。...
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| Published in | 理学療法学 Vol. 15; no. 4; pp. 347 - 353 |
|---|---|
| Main Authors | , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本理学療法士学会
10.07.1988
日本理学療法士協会 Japanese Society of Physical Therapy |
| Subjects | |
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| ISSN | 0289-3770 2189-602X |
| DOI | 10.15063/rigaku.kj00001305840 |
Cover
| Summary: | 自家腱を用いた膝前十字靱帯再建術後における早期筋力訓練プログラムを独自の基礎的研究をもとに作製した。大腿四頭筋に対しては70゜以上屈曲位での最大等尺性収縮訓練を,ハムストリングスに対しては任意の膝角度における収縮訓練を行った。また,膝伸展位近くでは大腿四頭筋とハムストリングスの同時最大等尺性収縮訓練を指導した。新しい筋力訓練で治療した男11,女8,合計19人の術後1年時における大腿四頭筋トルクの対健側比は男性83%,女性67%,ハムストリングストルクの対健側比は男性89%,女性67%であった。新しい積極的な筋力訓練方法は,従来の消極的な筋力訓練方法に比べて有意に優れた効果を認めた。 |
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| ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
| DOI: | 10.15063/rigaku.kj00001305840 |