幼児期における体格発育と運動能力発達との関係構図の検証 : 二次多項式による縦断的データの解析
「緒言」 幼児の体格・運動能力の発育発達に関する研究は, 1970年から1980年頃にかけて, 松浦ほか1), 松浦2), 中村ほか3), 岸本ほか4), 青柳ほか5), 小林ほか6)により比較的多く取り組まれてきた経緯がある. この時期は幼児の運動能力の測定方法も確立されていないために, 松田7), 松井ほか8), 松田ほか9)10)は幼児用の体力・運動能力測定の方法を検証し, 幼児用の測定方法を提唱している. その後, 1990年代には出村ほか11), 出村12), Demura13)による研究があるが, 平均的な横断的データによる解析が主流で, 個々における詳細な加齢変化に関する研究はそ...
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| Published in | 日本生理人類学会誌 Vol. 18; no. 2; pp. 67 - 75 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本生理人類学会
25.05.2013
Japan Society of Physiological Anthropology |
| Subjects | |
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| ISSN | 1342-3215 2432-0986 |
| DOI | 10.20718/jjpa.18.2_67 |
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| Summary: | 「緒言」 幼児の体格・運動能力の発育発達に関する研究は, 1970年から1980年頃にかけて, 松浦ほか1), 松浦2), 中村ほか3), 岸本ほか4), 青柳ほか5), 小林ほか6)により比較的多く取り組まれてきた経緯がある. この時期は幼児の運動能力の測定方法も確立されていないために, 松田7), 松井ほか8), 松田ほか9)10)は幼児用の体力・運動能力測定の方法を検証し, 幼児用の測定方法を提唱している. その後, 1990年代には出村ほか11), 出村12), Demura13)による研究があるが, 平均的な横断的データによる解析が主流で, 個々における詳細な加齢変化に関する研究はそれほど多くない. 特に, 幼児期では第1次性徴期による余波の影響を受けているので, 発育速度の急激な減少にも個人差があり, その余波の影響を受けながら児童期, 思春期へと移行するプロセスを取る. つまり, 個々の発育・発達現象を解明する必要があるわけである. |
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| ISSN: | 1342-3215 2432-0986 |
| DOI: | 10.20718/jjpa.18.2_67 |