青年期の強迫性障害に対する強迫観念の外在化と暴露反応妨害法(ポスター発表,コロキウム報告)

【症例】症例:10代後半, 女性 主訴:綺麗に保ちたい場所(自室, 自宅)への出入りや入浴後に綺麗に保ちたい肌が下着の接触する時などに, 嫌いな友人の顔が頭に浮かんで"穢れる"と考える(強迫観念). 好きなキャラクターを思い浮かべて打ち消し(強迫行為1), それに失敗すると行動をやり直すため(強迫行為2), 時間がかかりすぎる. 現病歴:X-4年:筆箱の中身を何度も数えはじめる. X-3年:階段を上る時, 嫌いな友人の顔が頭に浮かび, 上記の強迫観念および強迫行為が出現. 心療内科・神経科のクリニックを受診しOCDと診断され, 服薬とカウンセリング開始. X-2年:高校進学...

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Published in行動療法研究 Vol. 36; no. 3; p. 252
Main Authors 田上, 明日香, 嶋田, 洋徳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本認知・行動療法学会 30.09.2010
日本行動療法学会
Japanese Association for Behavioral and Cognitive Therapies( JABCT )
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ISSN0910-6529
2424-2594
DOI10.24468/jjbt.36.3_252

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Summary:【症例】症例:10代後半, 女性 主訴:綺麗に保ちたい場所(自室, 自宅)への出入りや入浴後に綺麗に保ちたい肌が下着の接触する時などに, 嫌いな友人の顔が頭に浮かんで"穢れる"と考える(強迫観念). 好きなキャラクターを思い浮かべて打ち消し(強迫行為1), それに失敗すると行動をやり直すため(強迫行為2), 時間がかかりすぎる. 現病歴:X-4年:筆箱の中身を何度も数えはじめる. X-3年:階段を上る時, 嫌いな友人の顔が頭に浮かび, 上記の強迫観念および強迫行為が出現. 心療内科・神経科のクリニックを受診しOCDと診断され, 服薬とカウンセリング開始. X-2年:高校進学. 妹を見ると上記の強迫観念が生じ, 顔を合わせないために階を分けた生活をはじめる. X-1年:高校で後方の時計を何度も確認することをからかわれたことから, 不登校になりサポート校へ転校. 妹と階を分けた生活は解消. X年:受診機関では母親が効果的な治療法であることを調べたCBTが受けられないため, 受診と平行して当相談室のカウンセリングを開始(医療機関のカウンセリング中断).
ISSN:0910-6529
2424-2594
DOI:10.24468/jjbt.36.3_252