「頼む」ことが苦手な社交不安障害の成人男性に看護師が行う認知行動療法―社交不安を知らずに介入し改善した事例の効果を再検討
【ケース概要】(1)主訴: 「頼むことが苦手」 (2)デモグラフィックス: 30歳代男性. (3)主診断: 大うつ病性障害(DSM5)/社交不安障害(DSM5)(*ただし, 社交不安障害は主診断名として挙がっていない) (4)服薬: デュロキセチン塩酸塩60mg (5)現病歴とCBTオーダー経緯: 大学卒業後に企業へ就職した. その後, 商品開発を主とした仕事内容で働いていた. X-3年からはほぼ一人で商品開発にあたるようになっていた. X-2年に商品化の段階で社内外とのやりとりがスムーズにいかず, 意欲・集中力低下, 不眠が出現し心療内科を受診された. 1年半程度通院し薬物療法で症状が改善す...
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          | Published in | 行動療法研究 Vol. 43; no. 3; pp. 204 - 205 | 
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| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本認知・行動療法学会
    
        30.09.2017
     日本認知・行動療法学会 Japanese Association for Behavioral and Cognitive Therapies( JABCT )  | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0910-6529 2424-2594  | 
| DOI | 10.24468/jjbt.430302 | 
Cover
| Summary: | 【ケース概要】(1)主訴: 「頼むことが苦手」 (2)デモグラフィックス: 30歳代男性. (3)主診断: 大うつ病性障害(DSM5)/社交不安障害(DSM5)(*ただし, 社交不安障害は主診断名として挙がっていない) (4)服薬: デュロキセチン塩酸塩60mg (5)現病歴とCBTオーダー経緯: 大学卒業後に企業へ就職した. その後, 商品開発を主とした仕事内容で働いていた. X-3年からはほぼ一人で商品開発にあたるようになっていた. X-2年に商品化の段階で社内外とのやりとりがスムーズにいかず, 意欲・集中力低下, 不眠が出現し心療内科を受診された. 1年半程度通院し薬物療法で症状が改善すると受診を自己中断された. しかし, 中断の4カ月後に商品化での指摘をきっかけに「先が見えない」「もう会社にはいけない, 死のう」と自宅で絞首自殺を図った. すぐに発見され, 総合病院に救急搬送された. | 
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| ISSN: | 0910-6529 2424-2594  | 
| DOI: | 10.24468/jjbt.430302 |