多発神経炎を主徴として発症した若年発症の悪性関節リウマチの1例

症例は18歳,女性.多関節痛,高熱を主訴に受診し,関節所見,臨床症状から,関節リウマチ(RA)と診断.また,発症時より多発神経炎による左下肢の限局性のしびれと知覚低下および血管炎による下腿紅斑を認め悪性関節リウマチ(MRA)と最終的に診断した.ステロイド,免疫抑制剤の投与にて症状・所見は改善した.若年で発症した悪性関節リウマチは稀であり,また多発神経炎,血管炎に基づく症状が発症時よりみられた点も特徴的と考えられた....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 93; no. 1; pp. 134 - 136
Main Authors 井上, 紘輔, 有沢, 豊武, 西岡, 達矢, 橋本, 浩三, 谷口, 義典, 大崎, 史淳, 熊谷, 千鶴, 公文, 義雄, 末廣, 正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.01.2004
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.93.134

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Summary:症例は18歳,女性.多関節痛,高熱を主訴に受診し,関節所見,臨床症状から,関節リウマチ(RA)と診断.また,発症時より多発神経炎による左下肢の限局性のしびれと知覚低下および血管炎による下腿紅斑を認め悪性関節リウマチ(MRA)と最終的に診断した.ステロイド,免疫抑制剤の投与にて症状・所見は改善した.若年で発症した悪性関節リウマチは稀であり,また多発神経炎,血管炎に基づく症状が発症時よりみられた点も特徴的と考えられた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.93.134