試合期における陸上競技選手に対するプライオメトリックトレーニング導入の効果 無作為化比較対照試験による検討

「I 緒言」目標とする競技会にピークを合わせるためには, 準備期, 試合期, 移行期と期分けを行い, トレーニングを実施することが重要である(青山, 2010; 村木, 2002). 高強度のトレーニングを実施することで疲労が蓄積し, 試合やそれに向けた実践的な練習やトレーニングに悪影響を及ぼすことも考えられるため, 試合期のトレーニングを計画・実施する上では, その内容や強度, 頻度など考慮することは重要である. 反面, パフォーマンスを維持するためには, 試合期でも強度を調整しながらトレーニングを行い, 体力を向上または維持することが重要であるとされる(村木, 1999). 一方, 各種ス...

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Published in体育学研究 Vol. 63; no. 1; pp. 327 - 340
Main Authors 小林, 陽介, 寺田, 和史, 山本, 大輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育学会 2018
日本体育学会
Subjects
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.17122

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Summary:「I 緒言」目標とする競技会にピークを合わせるためには, 準備期, 試合期, 移行期と期分けを行い, トレーニングを実施することが重要である(青山, 2010; 村木, 2002). 高強度のトレーニングを実施することで疲労が蓄積し, 試合やそれに向けた実践的な練習やトレーニングに悪影響を及ぼすことも考えられるため, 試合期のトレーニングを計画・実施する上では, その内容や強度, 頻度など考慮することは重要である. 反面, パフォーマンスを維持するためには, 試合期でも強度を調整しながらトレーニングを行い, 体力を向上または維持することが重要であるとされる(村木, 1999). 一方, 各種スポーツ動作における疾走動作や踏切動作などは, 極めて短時間に遂行される伸張-短縮サイクル(Stretch-Shortening Cycle: 以下「SSC」と略す)運動である(Komi and Bosco, 1978; 図子・高松, 1995a).
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.17122